レボリューション
ハーレーダビッドソンは誕生以降、伝統的に空冷OHVのVツイン・エンジンを採用してきました。 そのハーレーダビッドソンが、2001年同社の伝統を打ち破り、世に送り出したのが水冷エンジン、「レボリューション」です。 このエンジンはハーレーファンに大きな驚きと、未来のハーレーダビッドソン像を思い描かせました。 水冷Vツイン・エンジンは、これまでの空冷OHVエンジンとは、まったく違った機構のエンジンで、多くのバイク、車に採用されるDOHC(ダブル・オーバー・ヘッド・カムシャフト)と呼ばれる機構を採用しています。 また、115psという強力な馬力、ショートストロークの軽快な吹け上がりなど、かつてのハーレーからは想像できないほどの乗り味です。
中でも、生産年数わずか1年というプレミアモデル、48年式はリジッドフレームにスプリンガーフォークのセットアップで、パンヘッドの中でも別格扱いされている車両です。 日本でも通称「ヨンパチ」と呼ばれ非常に人気の高いビンテージバイクです。
ポルシェとの共同開発
エンジンの開発は空冷OHVを造り続けた同社としてはかなりの難題であったと予想される。 もともとVR1000ドイツのポルシェ社協力のもとでレース用水冷エンジンの開発はしたものの、市販車用としての実績が無く、再度レボリューションエンジンは共同で開発されることとなったのである。